相談・解決事例
Case41 システム開発業務の委託に係る取引基本契約のリーガルチェック
業 種 システム開発、保守
相手方 システムソリューションを行う商社、委託者
解決までの期間 (ご依頼後)1週間程度
争 点 ①再委託に関する条項、②損害賠償額の上限に関する条項
経緯
取引基本契約書について協議中、①再委託先の行為について受託者が責任を負うこと、②損害賠償額の上限に関する条項を設けないことという内容で、相手方が修正を求めてきたのですが、どのように対応すれば良いでしょうか、とのご相談がありました。
対応
①相手方の要求を承諾する場合であっても、委託者の指定する再委託先については責任を負わないという制限を設けるか、又は、相手方の要求を承諾する代わりに、再委託を許可制ではなく自由に行うことができるように変更するといった交渉が考えられると助言しました。
②受託者にとってリスクが大きいと思われる場合には、変更を拒否する交渉を行うので構わないが、もし何かしら譲歩するとすれば、損害賠償額の上限を、賠償責任が生じた個別契約に基づく代金額から、これまで締結した個別契約に基づく代金の合計額に譲歩することが考えられると助言しました。
ポイント
①委託業務を再委託する場合における受託者の責任について、再委託の許容範囲、再委託の実施頻度等との兼ね合いで交渉するよう、ご助言を行いました。
②損害賠償額の上限に関する条項については、受託者としては、損害賠償額の上限を設けないことによるリスクは大きいため、何かしらの上限を設ける方向での交渉をご助言しました。
相談・解決事例
-
Case40.建物解体工事による損害について賠償を求めた事例(R7終了)
-
Case39 役員退職慰労金の支払いを求めた事例
-
Case38 取引先に対する損害賠償請求について合意書を交わした事例
-
Case37 無料求人広告サイトの自動更新による不当な掲載費用の請求を諦めさせた事例
-
Case36 異物混入による製造物責任が問われ、早期に協議で解決した事例
-
Case35 海外法人と人材紹介契約締結のための契約書を作成した事例
-
Case34 ステマ規制についてご助言した事例
-
Case33 工事請負取引基本契約の条項において、天災等の不可抗力による損害を元請負人負担とすることをご提案させていただいた事例
-
Case32 テナントビルの賃貸人に対し、テナントが物件事故による損害賠償を請求した事例
-
Case31 これまで取引をしてきたメーカーの海外子会社と改めて預かり金を預ける内容の契約書を締結するにあたり、審査(リーガルチェック)した事例
-
Case30 ネパール法人との契約書リーガルチェック
-
Case29 売主側として、継続的売買契約の基本契約書及び覚書のリーガルチェックを行った事案
-
Case28 独占販売店として取引を行うために必要となる契約書を作成した事案
-
Case27 元従業員の横領行為につき損害賠償を請求して示談が成立した事例
-
Case26 新たにフランチャイズシステムを展開するにあたり、フランチャイズ契約一式のリーガルチェックをした事例